志木新成メディカルクリニックのリウマチ科では、自己免疫の異常により関節や筋肉、皮膚、内臓などに慢性的な炎症を起こす「膠原病」を専門的に診療します。膠原病は、関節リウマチをはじめ、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎・多発性筋炎、ベーチェット病、脊椎関節炎など多様で、それぞれ異なる初期症状や合併症を伴います。
こんなお悩みはありませんか?
朝、手や指の関節が
こわばって動かしにくい
関節の痛みや腫れが
長引いている
目や口の乾きがひどく、
虫歯や口内炎が増えた
顔や手に赤い発疹や
皮膚の硬さが出てきた
微熱や倦怠感が続き、
原因がわからない
筋力が落ちて階段や
立ち上がりがつらい
口内炎や陰部潰瘍、
皮膚の異常を繰り返している
腰痛や背中のこわばるが、
動くと少し楽になる
病院を転々としたが、
原因が特定できないまま
体調不良が続いている
志木新成メディカルクリニックでは、院長の杉井章二医師が日本リウマチ学会リウマチ専門医、総合内科専門医としてこれらの疾患を専門的に診療し、早期診断と適切な治療を通じて、患者さま一人ひとりの健康パートナーとして生活の質を守ることを目指しています。
また、当クリニックでは、リウマチ科の他にも、総合内科・循環器内科・呼吸器内科・糖尿病内科、そして整形外科も診療を行っておりそれぞれの専門医がおり、膠原病という観点からだけでなく、総合的にアプローチできる各種検査機器や治療機器を備えております。
関節リウマチ
関節リウマチは、日本で最も多い膠原病のひとつで、特に30代から50代の女性に多く見られますが、近年では高齢での発症も増えてきています。朝、手指のこわばりを感じたり、手首や足の関節が腫れて痛んだりするのが典型的な初期症状です。進行すると関節の破壊が進み、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
免疫の異常により関節の滑膜が炎症を起こすことが病態で、発症には遺伝的な体質に加え、喫煙、歯周病、細菌感染などの環境因子も影響していると考えられています。
関節リウマチの検査
関節リウマチは、進行性の疾患であるため、早期に診断し、炎症や関節破壊の進行を防ぐことが重要です。診断には、問診・身体診察に加えて、血液検査や画像検査を組み合わせて行います。
血液検査
関節リウマチの診断では、まず病歴の問診と関節の診察の後、血液検査を通じて炎症の有無や自己抗体の存在を調べます。具体的には、炎症の指標となるCRP(C反応性タンパク)やESR(赤血球沈降速度)のほか、リウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体(抗環状シトルリン化ペプチド抗体)などを測定します。特に抗CCP抗体は、診断において高い特異度を持つ重要な指標です。
関節エコー検査(超音波検査)

当院では、関節リウマチの早期診断や治療効果の評価において、関節エコー検査を積極的に活用しています。関節エコーは、体への負担が少なく、X線やMRIに比べて即時に関節の状態を確認できる画像検査です。
エコー検査では、関節内の滑膜(関節の内側を覆う膜)の腫れや血流の増加、骨びらん(骨の破壊)などをリアルタイムに観察することができます。
また、関節エコーは、痛みの部位や腫れている部位をピンポイントで可視化できるため、症状の客観的な記録としても活用され、治療効果の判定や薬の調整にも役立ちます。繰り返し検査がしやすく、レントゲンに比べて早期の関節炎を発見できるのも大きな利点です。
X線
関節の構造的な変化(骨の破壊や関節の隙間の減少)を評価するにはX線が使用されます。診断や治療経過中の骨破壊など進行がないかをチェックするため使われます。
関節リウマチの治療
関節リウマチの治療は、抗リウマチ薬(メトトレキサート)を中心に、近年では生物学的製剤やJAK阻害薬などの進化した治療薬が導入されています。これらの治療薬は、関節の炎症を抑え、進行を食い止めることが可能であり、早期診断・治療開始が極めて重要です。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺が慢性的に炎症を起こし、分泌機能が低下することで、目の乾きや口の乾きといった不快な症状を引き起こします。虫歯が増えたり、目のゴロゴロ感を感じたりします。
単独で発症する場合もあれば、関節リウマチやエリテマトーデスと合併することもあります。血液検査で抗SS-A抗体や抗SS-B抗体が陽性となること、涙や唾液の分泌の状況、組織検査などで診断をします。
治療は対症療法が中心ですが、全身症状がある場合には免疫抑制剤を併用することもあります。目や口の乾燥が続く場合は、早めにご相談ください。
全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性エリテマトーデスは、全身の組織や臓器に炎症を引き起こす自己免疫疾患で、若年女性に多く見られます。蝶形紅斑と呼ばれる顔の発疹、関節痛、発熱、倦怠感などが代表的な症状です。内臓、特に腎臓への障害を伴うこともあり、全身の状態を慎重に評価する必要があります。
原因は完全には解明されていません。遺伝的背景に加え、ホルモンや紫外線、ウイルス感染などが発症のきっかけになるとされています。
治療では、症状の種類や重さに応じてヒドロキシクロロキンやステロイド、免疫抑制薬を使用します。ベリムマブといった生物学的製剤も一部の患者に適応があります。多様な症状が出る病気だからこそ、専門的な診察が不可欠です。
全身性強皮症(SSc)
全身性強皮症では、皮膚が次第に硬くなり、指先の皮膚が突っ張って曲げにくくなることや、寒冷時に指が白く変色するレイノー現象が初期に見られます。
この病気では、線維化というプロセスによって皮膚や内臓が硬くなっていくため、肺や消化管などへの影響も見逃せません。呼吸困難や食道逆流などが進行した場合は、専門的な治療が必要です。
治療では、病気の進行を遅らせるための免疫抑制薬や血管拡張薬を用いるほか、症状に応じた支持療法も行います。
皮膚筋炎・多発性筋炎
これらの疾患は、体の筋肉に炎症が起こることで、筋力が低下し、立ち上がりや歩行に困難を感じるようになります。皮膚筋炎では、皮膚に赤紫の発疹が出ることが多く、顔や手の関節周囲などに目立つことがあります。
原因は自己免疫によるものと考えられており、一部は悪性腫瘍との関連が示唆されているため、診断後にはがん検査も併せて行うことがあります。
治療にはステロイド、免疫抑制薬で再発の予防と進行の抑制を図ります。体力の回復には、リハビリも重要な役割を果たします。
ベーチェット病
ベーチェット病は、口内炎、外陰部潰瘍、目の炎症、皮膚症状などが繰り返し出現する慢性の炎症性疾患です。関節や血管、中枢神経にまで影響を及ぼすこともあり、症状は多岐にわたります。
HLA-B51という遺伝的要素との関連が知られており、免疫系の過剰な反応が発症の背景にあるとされています。
治療はコルヒチンやステロイドを中心に、重症例では免疫抑制剤や生物学的製剤を使用することもあります。症状の現れ方が人によって異なるため、定期的な経過観察が欠かせません。
脊椎関節炎(強直性脊椎炎など)
脊椎関節炎は、背骨や骨盤周辺の関節に炎症が起こり、腰痛や背中のこわばりとして現れます。特徴的なのは、安静時に痛みが強くなり、動いている方が痛みが和らぐという点です。進行すると、背骨が硬直して動かなくなることもあります。
治療には非ステロイド性抗炎症薬、必要に応じて生物学的製剤の導入を検討します。痛みが慢性化しやすいため、運動療法と薬物療法の両立が大切です。
よくある質問
遺伝的な体質が関与する可能性はありますが、必ず遺伝するわけではありません。環境要因や感染、ストレスなども関係しています。
必ずしも大病院でなくても、専門的な知識と治療体制が整っていればクリニックでも十分対応可能です。当院では通院での長期管理が可能です。合併症の程度によって病院と連携します。
それは昔の誤解です。リウマチはれっきとした免疫の異常による病気で、放置すれば関節の破壊や全身症状を引き起こす深刻な疾患です。
はい。メトトレキサートや生物学的製剤の注射は、炎症を抑える効果が高く、多くの患者さんの症状を改善しています。適応と副作用を見極めて使用します。
薬には副作用のリスクもありますが、近年の治療薬は改善されており、定期的な診察と検査を通して慎重に使用することで安全に治療できます。
一定の合併症を満たす場合、国の「指定難病」に該当し、医療費助成を受けることができます。手続きのサポートも行っています。
すべての治療は保険診療が基本です。治療内容に応じて、3割または1割の自己負担となります。指定難病に該当すれば、自己負担がさらに軽減されます。
まずはご相談ください
膠原病や関節リウマチは、「年齢のせいかも」「疲れのせいだろう」「そのうち勝手に治るだろう」と見過ごされがちですが、実は早期に適切な治療を始めることで、大きく生活の質を向上させることができる病気です。志木新成メディカルクリニックでは、丁寧な問診と血液検査、画像診断をもとに診断を行い、それぞれの患者さんに最適な治療を提供しています。
症状が軽いうちにこそ、専門医による診察を。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
志木新成メディカルクリニックは、
朝霞市にあり東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
車でも電車でも通いやすいクリニックです。