「最近よく眠れない」「日中に眠気がひどい」「家族にいびきを指摘された」――そんなお悩みはありませんか?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気で、気づかないうちに日常生活や健康に大きな影響を及ぼします。原因は人によって異なり、肥満や骨格、鼻や喉の形状、中枢性の異常など多岐にわたります。治療法も、生活習慣の見直しから、保険適用のマウスピース・CPAP療法、手術までさまざまです。
こんな心配事はありませんか?
「いびきがうるさい」と
家族に言われる
寝ている間に
息が止まっていた
朝起きたときに頭が重い、
すっきりしない
強い眠気や集中力の低下に
悩んでいる
何度も目が覚める、
トイレに起きる
車の運転中や会議中に
ウトウト
高血圧や糖尿病があるのに
原因がはっきりしない
睡眠時間は足りているのに
疲れが取れない
肥満気味で、
寝ても疲れが残る感覚がある
志木新成メディカルクリニックには
睡眠時無呼吸症候群外来があります
専門外来診察日:火曜日
(受付時間について詳しくはこちら)
当院では、呼吸器・循環器・生活習慣病といった内科の専門医が複数在籍し、一人ひとりの症状や検査結果に基づき、最適な診断と治療をご提案いたします。「もしかして」と思ったら、お早めに志木新成メディカルクリニックにご相談ください。
専門内科
志木新成メディカルクリニックでは、一般内科に加え、各診療医師の専門分野による専門外来も設けています。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする疾患です。自覚がないまま日中の眠気や集中力低下、重大な健康リスク(高血圧・心疾患・脳卒中など)につながるため、早期の診断と治療が重要です。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
以下のような症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
特に無呼吸エピソード(呼吸停止)が10秒以上、1時間あたり5回以上あると「睡眠時無呼吸症候群」と診断される可能性があります。
重症度の分類(AHI:無呼吸低呼吸指数)
AHI(無呼吸低呼吸指数)とは、1時間あたりに起こる「無呼吸(10秒以上の呼吸停止)」や「低呼吸(呼吸の浅さにより酸素低下を伴う)」の合計回数を示す指標で、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度を評価するために用いられます。
AHIが5〜15回で軽症、15〜30回で中等症、30回以上で重症と分類されます。
検査は自宅で行う簡易検査や、入院による精密検査(PSG)で測定可能です。この数値が高いほど、健康リスクや日中の眠気が強まる傾向があります。
AHI(1時間あたりの無呼吸+低呼吸) | 症状分類 |
---|---|
5~15回 | 軽症 |
15~30回 | 中等症 |
30回以上 | 重症 |
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群には、主に以下の2つのタイプがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、喉や舌の筋肉がゆるみ、気道がふさがれて呼吸が止まるものです。
肥満、首回りの太さ、扁桃肥大、顎の小ささなどが原因で、口や喉の空間がふさがってしまい無呼吸が生じます。
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は、脳から呼吸命令がうまく伝わらないことが原因で無呼吸が起こるタイプです。心不全や神経疾患などが背景にあることがあります。
ほとんどの方は閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)です。
睡眠時無呼吸症候群の検査方法
志木新成メディカルクリニックでは、まず医師による問診と簡易検査を行い、必要に応じて精密検査を行います。
自宅でできる簡易検査(スクリーニング検査)
志木新成メディカルクリニックでは、携帯型睡眠検査装置LS-140(フクダ電子)などを使用し、自宅で一晩装着していただきます。装置は指先や鼻、胸部にセンサーを装着するだけの簡便なものです。
検査では、自宅で検査装置をご自身で装着していただき、一晩を通して以下の項目などを測定し、呼吸の回数やタイミングと、血中酸素濃度や脈拍などのデータを収集します。





精密検査(PSG:ポリソムノグラフィー)
簡易検査で重度が疑われた場合、専門施設で一泊入院し、脳波・心電図・筋電図などを含めた終夜睡眠ポリグラフ検査を行います。閉塞性の睡眠時無呼吸なのか、中枢性の場合には脳や神経などのどこに問題があるのかを詳しく調べることにより、正確な診断が可能です。
睡眠時無呼吸症候群治療方法
症状の程度に応じて治療方針が異なります。
軽症 AHI 5〜15回の場合の治療
軽症のSASは、生活習慣の見直しやマウスピース治療で十分にコントロールできる場合が多く、CPAP(持続陽圧呼吸療法)が必ずしも必要とは限りません。
生活習慣の改善
軽傷のの睡眠時無呼吸症候群の場合、「減量」が治療で重要となることが多いです。肥満はSAS最大のリスク因子。BMIを1ポイント下げるだけでもAHIが改善する可能性あります。
また、飲酒や喫煙の生活習慣がある場合には、禁酒・禁煙も大切です。アルコールは気道の筋弛緩を促進し、無呼吸を悪化させます。
また、呼吸がしやすい寝方で寝ていただくことも症状を軽減するために効果的です。仰向けで無呼吸が増える「体位依存性SAS」の場合、側臥位(横向き)で寝る習慣を促す体位療法が有効です。
口腔内装置(OA:Oral Appliance)
下顎を前方に固定するマウスピースを装着することで、気道の閉塞を防ぎます。顎関節症・歯の欠損がある方には使用できないこともありますが、軽症〜中等症のOSAに有効とされ、マウスピースによる治療は保険適用の治療方法になっています。
認知行動療法とスマートデバイスの組み合わせで症状を緩和する取り組みなども出てきているため、患者様のライフスタイルに応じて、もっとも効果が出そうな治療方法を一緒に相談していきましょう。
中等症以上 AHI 15回以上の治療
CPAP(シーパップ)療法が第一選択の標準治療
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、シーパップ)は、就寝中に一定の圧力で空気を送り続ける装置で、鼻に装着するマスクから空気を送り、気道を強制的に広げる治療法です。CPAP(シーパップ)療法では、鼻に装着するマスクが一般的ですが、違和感や皮膚トラブルなどがある場合は、鼻マスク、口鼻マスク、ナザルピロー型などの種類も選択肢としてあります。
有効性は最も高く、AHI・日中の眠気・高血圧などの合併症を改善できるケースが多いです。定期的に通院することなどの一定の条件がありますが、保険適用で導入可能な治療法です。
近年は、個人の呼吸状態に合わせて自動で圧を調整するオートCPAP(Auto-CPAP)や、無線での遠隔モニタリング対応機器で装着状況や治療効果をクラウド上で医師が確認できるものなどもあり、患者様の必要に応じて対応を検討します。
手術療法
睡眠時無呼吸症候群に対する手術は、マウスピースやCPAPが使用困難な場合、あるいは解剖学的に閉塞の原因が明らかな場合に選択されます。
※適応が限られるため、術前に詳細な気道評価(ファイバー内視鏡・CT・Drug-induced Sleep Endoscopy等)が必要です。
高度な機器療法(中枢性無呼吸を含む特殊例)
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)やチェーンストークス呼吸などに対しては、第一の治療の選択肢となるCPAPでは不十分な場合があります。
ASV(Adaptive Servo-Ventilation)という呼吸のリズムが不安定な方に対して呼吸パターンに応じて自動調整する人工呼吸器を使った治療法や、BiPAP(二相性陽圧呼吸療法)という吸気と呼気で圧力差をつけることで呼吸補助を行う機器などによる機器治療が適用となる場合もあります。
海外では、を下の神経を刺激して気道の閉塞を防ぐ電気刺激装置なども使われてきていますが、日本では臨床研究段階となっています。
患者さん一人ひとりに合わせた治療が重要です
睡眠時無呼吸症候群は、「いびき」のような軽い問題に見えて、実は心血管疾患や生活習慣病、交通事故リスクなど、命に関わる合併症の引き金になる疾患です。
志木新成メディカルクリニックでは呼吸器内科専門医だけでなく、総合内科や循環器内科、生活習慣病などを専門としている糖尿病内科の医師も在籍しているので、重症度・生活背景・装着可否・全身状態を評価し、最適な治療法をご提案いたします。
睡眠は生活の質の重要な要素で、しっかりと睡眠が取れるようになることで、毎日の生活がすっきりしたり、勉強や仕事がはかどるようになる事例も多数あります。この記事も紹介したように睡眠時無呼吸症候群の原因には命に関わる病気が隠れていることもあるので、その心配をなくす意味でも、志木新成メディカルクリニックで検査の相談をしてみてください。
志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。通いやすいクリニックです。