むくみは何科を受診すればいい?原因と受診の目安

「足がむくみやすい」「夕方になると靴がきつくなる」「顔が腫れぼったい感じがする」など、むくみを感じた経験がある方は少なくありません。一方で、むくみがあっても「病院に行くほどではないのでは」「マッサージで様子を見ていいのだろうか」と迷われる方も多い症状です。
実際に「むくみは何科を受診すればよいのか」という疑問は、外来でもよく聞かれます。むくみは一時的な体調変化で起こることもありますが、内科的な病気のサインとして現れることもあり、見極めが重要です。
この記事では、むくみとは何かを医学的に説明したうえで、原因となる病気や薬、様子を見てよいむくみと早めに受診した方がよいむくみの違い、そして「どの診療科を受診すればよいか」について解説します。
結論から申し上げますと、むくみの症状が気になり受診する場合には、まずは「一般内科」を受診することを推奨します。
また、すでに他の診療科目で診察を受けている場合には、主治医に「むくみが気になっている」ということを伝えて確認することで、状態に合わせて他の診療科も含めて連携して検査や治療を進めることができます。
志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
一般内科・リウマチ膠原病・糖尿病内科・循環器内科、呼吸器内科、整形外科などを診療。
朝霞市・新座市・志木市などの近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。
むくみとは何か
むくみは医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、血管の外に水分が過剰にしみ出し、皮下や組織にたまっている状態を指します。本来、体内の水分は血管と組織の間でバランスが保たれていますが、その調整がうまくいかなくなると、目に見える形で腫れや膨らみとして現れます。
特に足や足首、すね、顔、まぶた、手指などはむくみが出やすい部位です。指で押すとへこんだまま戻りにくい状態になることもあり、これがむくみの一つの特徴です。
むくみは単なる水分のとりすぎや疲労だけで起こる場合もありますが、心臓、腎臓、肝臓、血管、内分泌の異常など、さまざまな臓器の不調が背景にあることもあります。
むくみが起こる主な原因と関連する疾患
むくみの原因は一つではなく、体の中の複数の仕組みが関係しています。心臓の働きが低下すると血液を十分に送り出せず、下半身に水分がたまりやすくなります。腎臓の機能が低下すると、余分な水分や塩分を尿として排出できず、全身のむくみにつながることがあります。
肝臓の病気では、血液中のたんぱく質が減少し、血管内に水分を保つ力が弱まることでむくみが起こることがあります。血管やリンパの流れが悪くなることによって、特定の部位だけがむくむ場合もあります。
糖尿病がある方では、腎臓や血管への影響からむくみが生じることがありますし、リウマチなどの炎症性疾患では、関節周囲の腫れとしてむくみを自覚されることもあります。
このように、むくみは、内科、糖尿病内科、循環器内科、整形外科、リウマチ科など複数の診療科と関係する症状であり、原因を一つに決めつけることはできません。
足の甲や足首がむくむ場合
足の甲や足首のむくみは、疲労や長時間の同じ姿勢による一時的なものから、内科的な病気が背景にあるものまで幅があります。夕方になると強くなり、朝には軽くなるようなむくみであっても、繰り返し起こる場合には注意が必要です。 この部位のむくみでは、心臓や腎臓の働きが関係していることが多く、まずは一般内科で全身状態を確認することが適しています。
※ただし、「片足だけが急にむくみ、痛みや赤みを伴う」場合は、深部静脈血栓症(通称:エコノミークラス症候群)などの可能性があるため、早急に医療機関へ相談してください。
足の骨折後にむくみが出ることも
足や足首、すねなどを骨折した後にむくみが出るのは、非常によく見られる現象です。主な理由は、炎症反応と血流・リンパの流れの変化です。
骨折が起こると、体は損傷した組織を修復しようとして炎症反応を起こします。この過程で血管の透過性が高まり、血管の外に水分がしみ出しやすくなります。その結果、骨折部位やその周囲にむくみが生じます。
さらに、ギプス固定や安静によって足を動かす機会が減ると、筋肉のポンプ作用が低下します。通常、歩行や足の動きによって血液やリンパ液は心臓に戻りますが、動かせない状態が続くと下肢に水分が滞りやすくなります。このため、骨折部位から離れた足の甲や足首までむくむこともあります。
多くの場合、骨折の回復とともに徐々に改善していきますが、むくみが強く続く場合や、片側だけ極端に腫れる場合には、別の原因が隠れていないか確認が必要です。
腰椎の骨折後に足のむくみが出ることも
腰椎の圧迫骨折などの後に、足のむくみを自覚される方もいます。一見すると腰の骨折と足のむくみは関係がないように思われますが、間接的な影響によってむくみが起こることがあります。
腰椎骨折後は、痛みのために活動量が大きく低下することが多くなります。立つ、歩くといった動作が減ることで、下肢の筋肉が十分に使われず、血液やリンパの流れが滞りやすくなります。その結果、足や足首にむくみが出やすくなります。
また、腰椎周囲には下肢へ向かう神経や血管が集まっています。骨折やその周囲の炎症によって自律神経の働きや血管の調整機能が影響を受けると、血流バランスが崩れ、むくみとして現れることがあります。
特に高齢の方では、もともとの心臓や腎臓の機能低下、筋力低下が重なり、むくみが目立ちやすくなる傾向があります。
すねやふくらはぎまで広がるむくみ
足首だけでなく、すねやふくらはぎ全体にむくみが及んでいる場合、指で押すとへこんで戻らないような状態であれば、体の中に水分が過剰にたまりやすい状態を示唆します。 心臓(心不全)や腎臓、肝臓などの内科的疾患と関連することが多く、自己判断で様子を見るよりも医療機関での評価が重要です。この段階で「何科を受診すべきか」と迷われた場合には、一般内科での診察が適切です。
手の甲のむくみは内科や薬の影響を含めて
手の甲のむくみは、朝に目立つことが多く、体の水分バランスの変化を反映している場合があります。腎臓の機能低下や甲状腺ホルモンの乱れ、内服薬の副作用(痛み止めや血圧の薬など)が原因となることもあります。
このようなむくみが続く場合や、以前より目立つようになった場合には、一般内科での相談が勧められます。すでに内服治療を受けている方は、薬の影響も含めて評価する必要があるため、自己判断で中止せず、必ず医師に伝えることが大切です。
脳梗塞などのあとに手がむくむことも
脳梗塞を起こしたあと、麻痺が残った側の手や腕にむくみが出ることがあります。これは脳そのものの異常というよりも、脳梗塞によって生じた体の使い方や神経の変化が影響して起こる二次的な症状と考えられています。
特に、手を動かしにくくなった側にむくみが出るケースが多く、「指が太くなった」「手の甲が腫れぼったい」「指輪が入らなくなった」といった形で自覚されることがあります。痛みや皮膚温の変化を伴う「肩手症候群(CRPS)」のような状態でむくみが目立つこともあります。
脳梗塞による麻痺があると、手や腕の筋肉を十分に動かすことができなくなります。通常、筋肉の動きは血液やリンパ液を心臓へ戻すポンプの役割を果たしていますが、この働きが弱くなることで、水分が手や指にたまりやすくなります。
また、脳梗塞では自律神経の調整機能が影響を受けることがあります。自律神経は血管の広がりや収縮を調節しており、そのバランスが崩れると、血管から水分がしみ出しやすくなり、むくみとして現れることがあります。
さらに、麻痺側の手を下げた状態で過ごす時間が長くなることも、重力の影響でむくみを助長します。動かしにくさや感覚の鈍さから、むくみが進んでいても気づきにくい場合もあります。
手の指のむくみは整形外科やリウマチ科につながることも
手の指のむくみは、関節の腫れやこわばりとして感じられることがあり、炎症性の疾患が関係している場合があります。特に、朝に指がこわばる、痛みを伴う、左右対称に症状が出るといった場合には、リウマチなどの疾患を考慮する必要があります。
ただし、指のむくみであっても、まず一般内科で全身的な原因を確認したうえで、必要に応じて整形外科やリウマチ科へ紹介されるケースも少なくありません。すでにリウマチ科に通院されている方は、指のむくみの変化についても医師に相談してください。
顔やまぶたのむくみは内科受診を検討するサイン
顔やまぶたのむくみは、腎臓の病気や甲状腺の病気などで初期症状として現れることがあります。
ただし、甲状腺機能低下症では、押してもへこみにくいタイプのむくみとして現れることもあります。
特に朝に強く、日中に軽くなるむくみは、体内の水分調整機能の異常を示していることがあります。 このような場合、まずは一般内科での診察が適しています。急に顔が腫れた場合や、息苦しさなどを伴う場合には、アレルギー反応の可能性もあるため、早めの受診が必要です。
全身がむくんでいると感じる場合はまず一般内科へ
特定の部位だけでなく、全身がむくんでいる感じがする場合や、体重が短期間で増加している(数日で2〜3kg増えるなど)場合には、体内に水分が過剰にたまっている可能性があります。心臓、腎臓、肝臓、甲状腺の異常、薬剤の影響など、原因は多岐にわたります。
このようなむくみは、マッサージなどのセルフケアだけで判断するのは難しく、医療機関での評価が不可欠です。最初の受診先としては、全身を総合的に診ることができる一般内科が適しています。
薬の影響でむくみが出ることも
むくみは病気だけでなく、内服薬の副作用として起こることもあります。血圧の薬、糖尿病の治療薬、ホルモン製剤、鎮痛薬などの中には、体内の水分バランスに影響を与えるものがあります。
よく「塩分を取りすぎるとむくむ」という話を聞くことがあると思いますが、薬の影響だけでなく、どんな食生活をしているか、どんなサプリメントを摂取しているかなどもまとめておきましょう。医師が診察をするときに、むくみの状態を見て視診や触診をしただけでは原因を特定することはできず、血液検査やその他の食生活、栄養状態、内服状況なども原因を探る手掛かりとなります。
すでに定期的に通院されている方で、薬の変更後や増量後にむくみが気になり始めた場合には、自己判断で様子を見るのではなく、必ず主治医に「むくみが気になっている」ことを伝えてください。薬の調整や検査が必要になることもあります。
様子を見てよいむくみと、早めに受診した方がよいむくみの違い
むくみの中には、生活習慣や一時的な要因で起こり、経過観察で問題ない場合もあります。長時間の立ち仕事や座りっぱなしの後、塩分の多い食事の後、生理前などに出て、休息や翌日には改善するむくみは、その代表的な例です。
一方で、むくみが数日以上続く場合や、以前より明らかに強くなっている場合、片側だけに出る場合、息切れや動悸、体重の急な増加を伴う場合には、早めの受診が勧められます。顔やまぶたのむくみが強い、朝からむくみが取れないといった場合も注意が必要です。
「マッサージで様子を見ていいのか」「病院に行くべきか迷う」という段階こそ、医師による評価が役立つタイミングと言えます。
むくみが長く続くとどうなる?
むくみは一時的なものであれば大きな問題にならないこともありますが、長期間続く場合には注意が必要です。体内に余分な水分がたまった状態が続くと、皮膚や皮下組織に負担がかかり、違和感や重だるさが慢性化していきます。足のむくみが続くことで、歩きにくさや転倒のリスクが高まることもあります。
また、むくみが慢性化している背景には、心臓、腎臓、肝臓などの内科的な疾患が隠れていることがあります。これらの病気は初期には自覚症状が少ないことも多く、むくみが数少ないサインとして現れる場合があります。むくみを放置してしまうと、気づかないうちに病状が進行してしまう可能性もあります。
さらに、むくんだ状態が続くことで皮膚トラブルが起こりやすくなり、炎症や感染につながることがあります。マッサージや市販の対策で一時的に楽になることはあっても、原因そのものが改善されない限り、根本的な解決にはなりません。むくみが続いていると感じたときこそ、早めに医療機関で相談することが大切です。
むくみは何科を受診すればよいか
むくみは、どの診療科に行けばよいか分かりにくい症状の一つです。足だから整形外科、手だからリウマチ科と決めつけてしまうと、背景にある内科的な病気を見逃してしまうこともあります。
当院では一般内科をはじめ、整形外科、糖尿病内科、リウマチ科など複数の診療科が連携して診療を行っています。どこを受診すればよいか分からない場合には、まず一般内科で診察を受けていただくことで、むくみの原因を整理し、必要に応じて適切な診療科や専門医につなぐことが可能です。
すでに通院中の方も、診察の際に「むくみが気になっている」と一言伝えていただくことが、体調変化を見逃さないために重要です。むくみを「よくあること」と片付けず、気になる段階でご相談ください。それが安心につながる第一歩になります。
むくみとマッサージの考え方(やってよい場合・注意点)
むくみを感じたとき、マッサージで様子を見てもよいのか迷われる方は多いと思います。実際、軽いむくみであれば、休息や体を動かすこと、やさしいマッサージによって一時的に改善することもあります。長時間同じ姿勢が続いた後や、夕方に軽く出る足のむくみなどは、血流やリンパの流れを促すことで楽になる場合があります。
一方で、すべてのむくみにマッサージが適しているわけではありません。むくみの原因が心臓や腎臓などの内科的な病気にある場合、無理なマッサージによって原因の評価や治療が遅れることがあります。また、血栓症や感染が疑われる場合はマッサージを避け、早めに受診してください。押すと強く痛む、赤みや熱感を伴う、片側だけが急にむくんだといった場合には、マッサージを行う前に医療機関での評価が必要です。
また、力を入れすぎたマッサージは皮膚や血管に負担をかけ、かえって炎症や皮膚トラブルの原因になることもあります。むくみが繰り返し起こる、以前より強くなっている、数日以上続いているといった場合には、セルフケアだけで済ませず、原因を確認することが大切です。
マッサージで一時的に楽になったとしても、それで安心せず、「なぜむくみが起きているのか」を考えることが重要です。迷ったときには、まず一般内科で相談し、マッサージを続けてよい状態かどうかを確認することが安心につながります。
受診前に自分で確認できるポイント
むくみで受診するべきかどうか迷ったときには、いくつかの点を振り返ってみることで判断の助けになります。
まず、むくみがいつから出ているのか、どのくらいの期間続いているのかを確認してみてください。一時的に出てすぐに改善するむくみと、数日以上続くむくみでは、意味合いが異なります。
次に、むくみが出ている部位にも注目してください。足だけなのか、手や顔にも出ているのか、左右差があるのかといった点は、診察の際に重要な情報になります。また、指で押したときにへこみが戻りにくいかどうかも、むくみの程度を知る手がかりになります。
体重の変化も大切なポイントです。短期間で体重が増えている場合には、体内に水分がたまっている可能性があります。息切れや動悸、尿量の変化、関節の痛みやこわばりなど、むくみ以外の症状がないかも振り返ってみてください。
さらに、現在内服している薬がある場合には、その内容も確認しておくとよいでしょう。薬の種類や変更時期によっては、むくみが関係していることがあります。これらの点を整理して受診時に伝えることで、診察がスムーズになります。
「この程度で受診していいのだろうか」と迷う必要はありません。気になる変化があれば、それ自体が受診の理由になります。どこを受診すべきか分からない場合には、まず一般内科で相談することで、必要な検査や適切な診療科への案内を受けることができます。
むくみを放置しないために大切なこと
むくみはよくある症状だからこそ、見過ごされがちですが、体からのサインであることも少なくありません。自己流のマッサージや市販の対策だけで済ませる前に、「これは受診した方がいいむくみなのか」を一度医療の視点で確認することが安心につながります。
どこを受診すればよいか分からない場合には、「一般内科」での診察をおすすめします。
原因を整理し、必要な診療科へとつなぐことができるのが、一般内科・リウマチ膠原病・糖尿病内科・循環器内科、呼吸器内科、整形外科など、複数の診療科を持つ志木新成メディカルクリニックの強みです。
むくみが気になっている方は、「まだ大丈夫」と思い込まず、気軽に医師に相談してみてください。
それが、安心して日常生活を送るための第一歩になります。
志木新成メディカルクリニックは、
朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
朝霞市・新座市・志木市などの近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。


