冷え性の原因とは?病院を受診した方がよい冷え性、何科にいけばよいか

「手足がいつも冷たい」「夏でも靴下が手放せない」「体が冷えて眠れない」など、冷え性に悩んでいる方は少なくありません。一方で、冷え性は昔からよく聞く症状であるため、「体質だから仕方がない」「対策グッズで何とかなるのでは」と考え、病院を受診するべきか迷われる方も多いのが実情です。
実際に「冷え性の原因は何なのか」「冷え性で病院に行ってもいいのか」「何科を受診すればよいのか」といった疑問は、外来でもよく聞かれます。冷え性は生活習慣や体質だけで起こることもありますが、内科的な病気のサインとして現れることもあり、見極めが重要な症状です。
この記事では、冷え性とは何かを医学的に説明したうえで、冷え性の原因となる疾患や薬、様子を見てよい冷え性と早めに受診した方がよい冷え性の違い、男女による冷え性の特徴、そして「どの診療科を受診すればよいか」について、一般内科を中心とした医療の視点から解説します。
結論として、冷え性が気になり受診を考える場合には、まず一般内科での診察を受けていただくことをおすすめします。すでに他の診療科で通院中の方も、診察の際に「冷えが気になっている」と伝えていただくことで、必要に応じて診療科間で連携しながら評価や治療を進めることが可能です。
志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
一般内科・リウマチ膠原病・糖尿病内科・循環器内科、呼吸器内科、整形外科などを診療。
朝霞市・新座市・志木市などの近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。
冷え性とは何かを医学的に説明します
冷え性とは、医学的に明確な病名というよりも、「体の一部または全身が冷えやすく、不快感を伴う状態」を指す症状名として使われています。特に手足の先、下半身、腹部などに冷えを感じやすいのが特徴です。
体温は血液の流れによって全身に運ばれていますが、何らかの理由で血流低下や血管反応の変化、自律神経による体温調節がうまくいかなくなったりすると、末梢の血管が収縮し、冷えとして自覚されます。冷え性は単なる寒さへの弱さではなく、体の調整機能の変化が背景にある場合もあります。
冷え性の主な原因と関係する疾患
冷え性は「体質」として片付けられがちですが、医学的には血流、代謝、自律神経、内分泌など複数の要因が関与する症状です。ここでは、冷え性の背景としてよく見られる原因と、関係する疾患について詳しく解説します。
血流の低下による冷え性
冷え性の最も基本的な原因の一つが血流の低下です。体温は血液によって全身に運ばれていますが、血管が収縮したり、血液の流れが滞ったりすると、手足の先まで十分な熱が届かなくなります。 長時間の同じ姿勢、運動不足、筋肉量の低下などは血流を悪くし、冷えを感じやすくします。
また、喫煙習慣も血管を収縮させる大きな要因です。 さらに、動脈硬化や生活習慣病がある場合には、血管の柔軟性が低下し、末梢の血流が物理的に悪くなることがあります。特に中高年以降の男性では、このタイプの冷え性が背景に隠れていることも少なくありません。
自律神経の乱れと冷え性
体温調節は自律神経によってコントロールされています。寒いときに血管を収縮させ、暑いときに拡張させることで体温を一定に保っていますが、自律神経の働きが乱れると、この調整がうまくいかなくなります。
ストレス、睡眠不足、不規則な生活、急激な気温変化などは自律神経に影響を与えやすく、冷えとして自覚されることがあります。検査では異常が見つからなくても、慢性的な冷えを訴える方では、自律神経の関与が疑われることもあります。
貧血や栄養状態が関係する冷え性
貧血があると、全身に酸素や熱を運ぶ能力が低下し、冷えを感じやすくなります。特に女性では、月経や食事量の影響によって貧血が背景にあるケースも少なくありません。
また、極端な食事制限や偏った食生活によって、エネルギー産生が低下すると、体そのものが熱を作りにくくなります。冷え性が続く場合には、栄養状態の評価も重要になります。
甲状腺など内分泌の異常による冷え性
体の代謝を調整するホルモンの異常も、冷え性の原因になります。特に甲状腺ホルモンの働きが低下すると、全身の代謝が落ち、寒がりや冷えとして現れることがあります。この場合、手足だけでなく、全身が冷えやすい、疲れやすい、体重が増えやすいといった症状を伴うこともあります。
内分泌の異常は自覚しにくいため、「体質だから」と見過ごされていることもありますが、血液検査で評価できるケースも多くあります。
糖尿病や神経・血管の障害と冷え性
糖尿病がある方では、血管や神経への影響によって冷えを感じることがあります。血流が低下するだけでなく、神経の障害によって温度の感じ方が変わり、「冷たい」「違和感がある」といった感覚として現れることがあります。
また、リウマチなどの慢性炎症性疾患や自己免疫疾患でも、血管反応や自律神経の調整が影響を受け、冷え性を自覚される方がいます。このような場合、冷え性は病気の一症状として現れている可能性があります。
このように冷え性は、一般内科、糖尿病内科、リウマチ科など複数の診療科と関係する症状であり、体質だけで片付けられない場合もあります。
薬の影響で冷え性が起こることも
冷え性は、内服薬の影響によって起こることもあります。血圧の薬の中には血管の反応に影響するものがあり、手足の冷えを感じやすくなることがあります。また、ホルモン製剤や一部の鎮痛薬なども、体温調節に影響を与える場合があります。
すでに定期的に通院されている方で、薬の開始や変更後に冷えが気になるようになった場合には、自己判断で中止せず、主治医に冷え性について相談することが大切です。
男性と女性で異なる冷え性の特徴
冷え性は女性に多い症状という印象がありますが、実際には男性にも見られます。ただし、冷え性が起こる背景や感じ方には、男女でいくつかの違いがあります。性別による体の構造やホルモン、生活習慣の違いが、冷え性の現れ方に影響しています。
女性に多い冷え性の特徴と背景
女性の冷え性は、手足や下半身など末梢に強く出やすい傾向があります。その理由の一つとして、男性に比べて筋肉量が少ないことが挙げられます。筋肉は熱を生み出す重要な器官であり、筋肉量が少ないと体内で作られる熱が少なくなり、冷えを感じやすくなります。
また、女性ホルモンの影響も冷え性に関係しています。月経周期や妊娠・出産、更年期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期には、自律神経の働きが乱れやすくなり、血管の収縮や拡張の調整がうまくいかなくなることがあります。その結果、手足の冷えや下腹部の冷えとして自覚されることがあります。
さらに、月経による出血や食事量の影響から貧血が背景にあるケースも少なくありません。貧血があると、全身に酸素や熱を運ぶ能力が低下し、慢性的な冷えにつながることがあります。
男性に見られる冷え性の特徴と注意点
一方で男性の冷え性は、女性とは少し異なる特徴を持つことがあります。男性は比較的筋肉量が多く、若い年代では冷えを自覚しにくい傾向がありますが、加齢とともに冷えを感じるようになる方が増えます。
男性の場合、冷え性の背景に生活習慣病が関係していることがあります。特に注意が必要なのは、「動脈硬化」が背景にある場合です。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙習慣などがあると、血管の柔軟性が低下し、末梢の血流が悪くなります。その結果、足先や指先の冷えとして現れることがあります。
「足が冷たい」だけでなく、「歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと治る(間欠性跛行)」という症状がある場合は、血管の病気(閉塞性動脈硬化症など)の可能性が高く、早めの受診が必要です。
また、糖尿病では神経の障害によって温度の感じ方が変化し、冷えや違和感として自覚されることもあります。男性の冷え性は、体質というよりも病気のサインとして現れているケースもあり、見過ごさないことが重要です。
男女共通だが現れ方が異なる冷え性
自律神経の乱れによる冷え性は、男女ともに見られますが、感じ方や訴え方に違いが出ることがあります。女性では「冷えてつらい」「寒さに弱い」といった感覚的な訴えが多い一方、男性では「足先が冷たい気がする」「違和感がある」といった表現になることもあります。
また、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣は男女問わず冷え性に影響しますが、仕事環境や生活リズムの違いによって、冷えが悪化するタイミングも異なります。
性別に関わらず受診が必要な冷え性とは
女性に多いから、男性では珍しいからといって、冷え性を軽く考えるべきではありません。性別に関わらず、冷えが強くなってきた場合、左右差がある場合、しびれや痛み、皮膚の色の変化を伴う場合には、病気が隠れている可能性があります。
冷え性の背景には、内科的な疾患、ホルモンの異常、血管や神経の問題など、さまざまな要因が関係しています。性別による傾向を理解したうえで、「いつもと違う冷え」を感じたときには、医療機関で相談することが安心につながります。
様子を見てよい冷え性と、早めに受診した方がよい冷え性の違い
軽い冷え性で、季節や環境によって変動し、衣服の調整や入浴、生活習慣の改善で和らぐ場合には、すぐに医療機関を受診する必要がないこともあります。
一方で、冷えが以前より強くなっている場合、片側だけに冷えを感じる場合、しびれや痛み、色の変化を伴う場合、体重変動や全身のだるさを伴う場合には、早めの受診が勧められます。冷え性が単なる体質ではなく、病気のサインとして現れている可能性があるためです。
女性の場合に様子を見てよいことが多い冷え性
女性では、手足や下半身の冷えを若い頃から自覚している方も多く、体質や生活習慣、ホルモンバランスの影響が大きいケースがあります。季節や環境によって冷えの強さが変わり、衣服の調整や入浴、生活リズムの改善である程度和らぐ場合には、すぐに医療機関を受診する必要がないこともあります。
また、月経周期に合わせて冷えを感じやすくなる場合や、疲労やストレスが強い時期に一時的に冷えが悪化する場合も、経過を見ながら体調管理を行うことで対応できることがあります。
女性でも受診を検討した方がよい冷え性
一方で、女性の冷え性であっても、以前より明らかに冷えが強くなっている場合や、冷えに加えて強い疲労感、動悸、息切れ、体重変動などを伴う場合には注意が必要です。貧血や甲状腺の異常、内科的な疾患が背景にあることもあります。
また、片側だけの冷えや、色の変化、痛みやしびれを伴う冷えは、体質だけでは説明できないことがあり、早めに医療機関での評価が勧められます。
男性の場合に様子を見てよいことが多い冷え性
男性では、冷え性を自覚すること自体が少ない傾向がありますが、冬場の寒さや長時間のデスクワークの後に一時的に手足が冷たくなる程度で、温めるとすぐに改善する場合には、必ずしも受診が必要とは限りません。
生活習慣の見直しや、適度な運動によって冷えが改善する場合もあり、このようなケースでは経過観察で問題ないこともあります。
男性では特に受診を検討すべき冷え性
一方で、男性の場合、「これまで冷えを感じなかったのに、最近になって冷えを自覚するようになった」という変化は重要なサインです。加齢や生活習慣病の影響によって血流が低下している可能性があり、冷え性が病気の初期症状として現れていることもあります。
足先や指先の冷えが続く場合や、しびれ、感覚の鈍さ、左右差を伴う場合には、糖尿病や血管の病気が関係していることも考えられます。このような冷え性は、対策グッズだけで様子を見るのではなく、医療機関での評価が重要です。
性別に関わらず受診を考えるべき冷え性
男性・女性に共通して言えるのは、冷え性が「いつも通りではない」と感じたときです。冷えが急に強くなった場合、片側だけに出る場合、痛みやしびれ、皮膚の色の変化を伴う場合には、背景に病気が隠れている可能性があります。
冷え性は体質の問題と考えられがちですが、性別に関わらず、体からのサインとして現れることがあります。受診するかどうか迷ったときには、まず一般内科で相談することで、必要な検査や適切な診療科への案内を受けることができます。
冷え性対策グッズと医療の考え方の違い
冷え性を感じたとき、多くの方がまず思い浮かべるのが、靴下や腹巻き、カイロ、入浴剤などの冷え性対策グッズではないでしょうか。これらのグッズは、体を物理的に温めたり、一時的に血流を促したりする点では有効であり、軽い冷え性や生活環境による冷えに対しては、日常生活の中で役立つこともあります。
一方で、医療の立場では「冷え性そのものを温めて対処する」だけでなく、「なぜ冷えを感じる状態になっているのか」という原因を考えることを重視します。血流の低下、自律神経の乱れ、貧血やホルモンの異常、生活習慣病などが背景にある場合、対策グッズで一時的に楽になっても、根本的な改善にはつながらないことがあります。
もし原因が「血管の詰まり」や「ホルモン異常」「重度の貧血」にあった場合、外から温めるだけでは根本的な解決にならず、むしろ血流が少なく酸素や栄養が不足している場所の代謝だけを促進してしまい、病気が進行してしまう恐れがあります。
原因が血管の詰まりやホルモン異常、重度の貧血にある場合、外から温める対策だけでは根本的な解決にはなりません。表面的な冷えは一時的に和らいでも、血流や酸素供給の障害そのものが改善されないため、背景にある病気が進行してしまう可能性があります。
冷え性対策グッズは「今のつらさを和らげる手段」として活用しつつ、「原因を確認する視点」として医療を併用することが大切です。グッズで様子を見てよい冷え性なのか、医療の評価が必要な冷え性なのかを見極めることが、安心につながります。
冷え性は何科を受診すればよいか
冷え性で「何科を受診すればよいか分からない」と迷われる方は多くいらっしゃいます。
結論として、原因がはっきりしない冷え性の場合には、まず一般内科を受診することが適切です。
一般内科では、全身状態や生活習慣、血液検査などを通して冷え性の背景を評価し、必要に応じて糖尿病内科やリウマチ科、整形外科などの専門診療科につなぐことができます。すでに他の診療科で通院中の方も、「冷え性が気になっている」と医師に伝えていただくことで、診療の重要な手がかりになります。
冷え性で迷ったときは、まず一般内科へ
冷え性はよくある症状だからこそ、「病院に行くほどではない」と我慢してしまいがちです。しかし、冷え性は体からのサインであることも少なくありません。対策グッズやセルフケアで済ませる前に、「この冷えは様子を見てよいものか」を一度医療の視点で確認することが安心につながります。
どこを受診すればよいか分からない場合には、まず一般内科での診察をおすすめします。原因を整理し、必要な診療科へとつなげることができるのが、複数の診療科を持つクリニックの強みです。
冷え性が気になっている方は、気軽に医師へご相談ください。それが、安心して日常生活を送るための第一歩になります。
冷え性はよくある症状だからこそ、見過ごされがちですが、体からのサインであることも少なくありません。自己流の対策方法や市販の冷え性対策グッズだけで済ませる前に、「問題ない冷え性なのか」を一度医療の視点で確認することが安心につながります。
どこを受診すればよいか分からない場合には、「一般内科」での診察をおすすめします。
原因を整理し、必要な診療科へとつなぐことができるのが、一般内科・リウマチ膠原病・糖尿病内科・循環器内科、呼吸器内科、整形外科など、複数の診療科を持つ志木新成メディカルクリニックの強みです。
冷え性が気になっている方は、「まだ大丈夫」と思い込まず、気軽に医師に相談してみてください。
それが、安心して日常生活を送るための第一歩になります。
志木新成メディカルクリニックは、
朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
朝霞市・新座市・志木市などの近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。



