肩/膝/腰 痛み止め注射の種類、効果時間・副作用

肩/膝/腰 痛み止め注射の種類、効果時間・副作用

東武東上線「志木駅」の近くで駐車場ありの「志木新成メディカルクリニック」整形外科では肩・膝・腰などの辛い痛みに対して、痛み止めの注射で治療することがあります。患者さんからよく質問いただく「痛み止め注射の効果や副作用」について説明したいと思います。

痛み止めの注射には、大きく分けると神経ブロック注射(トリガーポイント・神経根など)と、関節注射(ヒアルロン酸・ステロイドなど)がありの効果時間や副作用が異なります。

志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり東武東上線「志木駅」徒歩4分、広い駐車場も完備となっています。痛みのことでお悩みや心配がある方は、お気軽にご相談ください。

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肩・膝・腰の痛みに使われる「痛み止め注射」とは

整形外科では、肩関節周囲炎(五十肩)、変形性膝関節症、腰椎椎間関節症や坐骨神経痛など、日常生活に支障をきたす強い痛みに対して「痛み止め注射」を行うことがあります。痛み止めの注射は、飲み薬では届きにくい場所に直接作用し、短期間で症状を軽減できるのが特徴です。

ただし、注射といっても種類や効果の持続時間、副作用は大きく異なります。一時的な血圧低下やしびれ、感染のリスクがあります。また、糖尿病の方はステロイドで血糖値が上昇することがあるため、事前の相談が必要です。

痛み止め注射の種類分類

整形外科で用いられる注射は、大きく神経ブロック注射」と「関節注射に分けられます。

種類主な例効果時間の目安主な対象部位
神経ブロック注射トリガーポイント注射
神経根ブロック
硬膜外ブロック
数時間〜数週間肩、腰、下肢全般
関節注射ヒアルロン酸注射
ステロイド注射
ヒアルロン酸は数日〜数週間
ステロイドは数週間〜数か月
肩、膝、股関節など

「神経ブロック注射」の特徴と注意点

トリガーポイント注射

筋肉のしこりや圧痛点に局所麻酔薬を注入し、痛みの悪循環を断ち切ります。効果は数時間〜数日と短いですが、筋肉の緊張を和らげ、動作改善のきっかけになります。

神経根ブロック・硬膜外ブロック

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、神経が炎症を起こしている場合に有効です。局所麻酔薬とステロイドを併用し、炎症を鎮めます。効果は数日〜数週間程度ですが、急な痛みで動けないときに日常生活を取り戻す助けとなります。

「関節注射」の特徴と注意点

ヒアルロン酸注射

関節の潤滑を助け、軟骨の摩耗を抑える目的で使用します。特に膝関節での変形性関節症に多く使われます。ヒアルロン酸は関節液にもともと含まれる粘性の高い物質で、関節内の潤滑性と衝撃吸収性を高めます。注射により関節表面の摩擦が減り、軟骨の保護や炎症の軽減につながります。また関節内環境を改善し、痛みの原因となる炎症性物質の発生を抑えることで、動作時の疼痛を和らげます。

効果時間は数日〜数週間で、繰り返し行うことで症状改善が期待できます。

ステロイド注射

ステロイドは強力な抗炎症作用を持ち、関節や周囲組織で起きている炎症反応を直接抑えます。炎症性サイトカインの生成を抑制し、腫れや発赤を改善、神経や組織への圧迫を軽減します。これにより疼痛閾値が上がり、動作や安静時の痛みが短期間で減少します。肩関節周囲炎や膝関節の強い腫れに有効です。

効果は数週間〜数か月持続する場合もありますが、頻回注射は軟骨や腱の弱化を招くため注意が必要です。

効果時間と使用判断のポイント

痛み止め注射の効果時間は、薬の種類、症状の原因、進行度によって変わります。以下は一般的な目安です。

注射の種類効果時間
トリガーポイント注射数時間〜数日
神経根ブロック・硬膜外ブロック数日〜数週間
ヒアルロン酸注射数日〜数週間
ステロイド注射数週間〜数か月

整形外科では、診療の中で「一時的な痛みの緩和」か「中長期の炎症抑制」かという目的と、全身状態(糖尿病・感染リスク・骨粗鬆症の有無)を踏まえて注射の種類やタイミングを選択します。

痛み止め注射の副作用と安全性

痛み止め注射は即効性が魅力ですが、根本治療ではなく対症療法です。私たち整形外科医に対して、ご希望として「痛み止めの注射をして欲しい」と伝えていただければ、治療の選択肢の一つとして検討をします。痛み止め注射の副作用には感染、皮下出血、局所の皮膚萎縮、血糖上昇、血圧変動などがあります。

痛み止め注射は即効性があると痛みが辛い患者さんからの定評が高いですが、副作用を避けるためには、医師と十分に相談し、必要最小限の回数にとどめることが大切です。注射以外の痛みを和らげる治療方法や、痛みの原因になってる根本的な箇所への治療を並行するなど、状態に合わせてリスクと効果のバランスの良い治療方針を一緒に相談していきましょう。

肩・膝・腰の痛みの原因と治療

このページでは痛み止め注射のことについて説明をしてきましたが、肩・膝・腰の痛みの原因は様々であり、痛みが辛い時には飲み薬の痛み止めや注射などを行うことが多いですが、痛み止め注射だけが治療というわけではありません。手術や痛みの原因になっている根本的な治療や、痛みが出にくいように筋力をつけたり、関節にかかる負荷を減らすために減量をすること、ストレッチをして関節を動かせる範囲を広げること、痛みが出にくい動き方を身につけることなど、痛みの改善のためには色々な対策法があります。

志木新成メディカルクリニックの整形外科で多い疾患についても、治療方法の1つとして痛み止め注射がありますが、原因になっている患部の状態に合わせて治療法はさまざまであり、一緒に相談して決めていきます。

痛みの中には、手術が必要になるような変形や損傷の場合もあります。志木新成メディカルクリニックの整形外科ではレントゲンやエコー検査、骨密度測定などを行えますので、さらに詳しい検査がに必要な場合には高度な検査ができる医療機関などと連携します。

部位主な原因分類代表的な疾患例主な治療法
炎症性肩関節周囲炎(五十肩)、石灰沈着性腱炎消炎鎮痛薬、温熱療法、ストレッチ、関節内ステロイド注射
腱・筋損傷腱板断裂、肩インピンジメント症候群保存療法(リハビリ、注射)、手術(断裂修復など)
関節変性変形性肩関節症運動療法、鎮痛薬、関節注射、人工関節置換術
関節変性変形性膝関節症体重管理、筋力強化、ヒアルロン酸注射、手術(人工膝関節置換術など)
半月板・靱帯損傷半月板損傷、前十字靱帯損傷保存療法、関節鏡手術、靱帯再建術
炎症性関節リウマチ、痛風抗リウマチ薬、尿酸降下薬、関節注射
神経圧迫腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症神経ブロック注射、薬物療法、手術(除圧術など)
筋・靭帯損傷急性腰痛症(ぎっくり腰)安静、鎮痛薬、物理療法、リハビリ
変性疾患変性すべり症、腰椎変性症保存療法(筋トレ・装具)、手術(固定術など)
骨折(外傷性)腰椎圧迫骨折安静(ベッド上安静、コルセット装着)、骨粗鬆症治療、手術(椎体形成術など)

患者さんからよくある質問Q&A

Q
痛み止めの注射はどのくらいの頻度で受けてもいいですか?
A

注射の種類によって異なります。ヒアルロン酸注射は膝の場合、数週間に1回という頻度で行うことが多く、その後は症状に応じて間隔を空けます。ステロイド注射は軟骨や腱への負担を減らすため、同じ部位には1か月以上の単位で間隔をあけるのが一般的です。神経ブロックは症状の強さによって1〜2週間おきに行う場合もありますが、回数には制限があります。

Q
注射をすれば痛みは完全になくなりますか?
A

多くの場合、痛みは軽減しますが、原因そのものを治すわけではありません。特に変形性関節症や腰の神経圧迫など、構造的な問題がある場合は、注射だけで完治することはありません。痛みが減った時期に、リハビリや筋力強化、生活習慣・動き方の改善を組み合わせることが重要です。

Q
注射後にお風呂や運動をしても大丈夫ですか?
A

注射の種類によって異なりますので、治療の際に医師にご確認ください。

Q
痛み止め注射と飲み薬は併用できますか?
A

ほとんどの場合は可能ですが、鎮痛薬や抗炎症薬の種類によっては注意が必要です。特に腎機能や胃腸の弱い方、高齢の方は薬の副作用が強く出ることがあるため、自己判断せず医師と相談してください。

まとめ

肩・膝・腰の痛みに対する痛み止め注射は、痛みで動けなくなってしまった時や、動きたくなくなってしまった時に痛みを緩和することで動けるきっかけを作るのに有効な手段です。痛み止め注射を行う時の効果時間や副作用、痛みの根本的な原因はどのように治っていくのかを医師と相談し、目的に応じた適切な治療の選択が必要です。

また、注射は体からの危険信号である痛みを一時的に和らげるものであり、痛み止めで痛みがなくなったからと言って無理をしてしまうと痛みの原因になってる炎症や損傷などを悪化させて治療を難しくしてしまう可能性もあるので、安静にすべきなのか適度に運動すべきなのかなども医師と相談して確認しましょう。

志木新成メディカルクリニックは、整形外科の診療をしています。どのような治療が必要なのか当院の医師に是非ご相談ください。

志木新成メディカルクリニックは、
朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
電車でも車でも通いやすいクリニックです。

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