気管支喘息と咳喘息の違い、原因や症状、検査方法

気管支喘息と咳喘息の違い、原因や症状、検査方法

咳が長引いている、夜中や明け方に咳き込むことが多い、息苦しさを感じることがある、といった症状で悩んでいる方は少なくありません。「ただの風邪だろう」と様子をみているうちに、実は喘息だったというケースも多くあります。

朝霞市・東武東上線「志木駅」から徒歩4分の志木新成メディカルクリニックでは、呼吸器内科・一般内科で、咳や息苦しさなどの呼吸器症状の診療を行っています。朝霞市・新座市・志木市などの近隣にお住まいの方はもちろん、電車でも車でも通いやすいクリニックです。

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この記事では、気管支喘息と咳喘息の違い、それぞれの原因・症状・検査方法についてわかりやすく解説します。

気管支喘息とはどのような病気か

気管支喘息は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が起きることで、気道が狭くなったり過敏になったりする病気です。炎症が続くと、少しの刺激(冷たい空気・ホコリ・運動など)でも気道が反応して収縮し、息苦しさや喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)、咳が繰り返し起こります。

喘息は「治った」と思っていても気道の炎症は続いていることが多く、適切な治療を続けないと発作を繰り返したり、気道の構造が変化して元に戻りにくくなる「リモデリング」が進むことがあります。そのため、症状がない時期も含めた継続的な管理が重要な病気です。

喘息の時の気管支

気管支喘息の主な症状

気管支喘息の症状は、発作性の息苦しさと喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという音)が特徴です。咳も伴いますが、咳だけでなく「息が吐き出しにくい」「胸が締め付けられる感じ」を訴える方が多いです。症状は夜間から明け方にかけて出やすく、起床時に強い場合もあります。

発作の引き金(トリガー)となりやすいものとして、ダニ・ホコリ・ペットの毛・花粉などのアレルゲン、タバコの煙、冷たい空気、運動、風邪(ウイルス感染)、ストレスなどがあります。トリガーは人によって異なるため、自分が何で悪化しやすいかを把握しておくことが大切です。

咳喘息とはどのような病気か

咳喘息は、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)や強い息苦しさを伴わず、乾いた咳が主な症状として続く喘息の一型です。多くは気道過敏性の亢進や好酸球性気道炎症を伴い、冷たい空気、会話、運動、ウイルス感染などをきっかけに咳が悪化します。「夜間や明け方に咳が出やすい」「冷たい空気や煙で咳き込む」といった特徴があります。

咳喘息は慢性的な咳の原因として最も頻度が高い疾患のひとつですが、喘鳴や息苦しさがないため「ただの咳」として見過ごされやすく、診断までに時間がかかるケースも少なくありません。また、咳喘息を放置すると約30〜40%の方が典型的な気管支喘息に移行するといわれており、早期の診断と治療開始が重要です。

咳喘息の主な症状

咳喘息の特徴として、乾いた咳が3週間以上続く場合は咳喘息を含めた遷延性咳嗽を疑います。特に8週間以上続く場合は慢性咳嗽に分類され、咳喘息、胃食道逆流症、副鼻腔炎、アトピー咳嗽などを含めた詳しい鑑別が必要です。痰はほとんど出ず、夜間から明け方にかけて咳が強くなる傾向があります。会話中・笑ったとき・冷たい空気を吸ったとき・運動後などに咳き込みやすいのも特徴です。

風邪をきっかけに咳が長引いて発症するケースが多く、「風邪は治ったのに咳だけが残っている」という状態が何週間も続く場合は、咳喘息の可能性を考える必要があります。

気管支喘息と咳喘息の違い

気管支喘息と咳喘息は、いずれも気道の慢性炎症と過敏性が背景にある病態ですが、症状の現れ方に違いがあります。以下の表で主な違いを整理します。

気管支喘息咳喘息
主な症状息苦しさ・喘鳴・咳乾いた咳のみ
喘鳴(ゼーゼー)ありなし
息苦しさあり(発作時に強い)ほとんどなし
咳の特徴発作時に強くなる長期間続く乾いた咳
症状が出やすい時間帯夜間・明け方夜間・明け方
出ることがあるほとんど出ない
放置した場合のリスク気道リモデリング・重篤な発作気管支喘息への移行(約30〜40%)
治療の基本吸入ステロイド薬・気管支拡張薬吸入ステロイド薬・ロイコトリエン拮抗薬

どちらも気道の炎症が根本にあるため、治療の方向性は共通しています。しかし咳喘息は症状が「咳だけ」であるため、診断がつかないまま市販の咳止めで対処し続けてしまうケースが多く見られます。

咳止め薬(鎮咳薬)は咳喘息には効果が乏しく、根本的な炎症を抑えることができません。

喘息の原因とリスク因子

喘息の発症には、アレルギー体質(アトピー素因)と環境因子が複合的に関わっています。気管支喘息の患者さんの多くにアレルギーの関与が見られますが、アレルギーがなくても発症することがあります。

喘息とアレルギーとの関係

気管支喘息では、ダニ・ハウスダスト・ペットの毛・カビ・花粉などのアレルゲンが気道の炎症を引き起こすことが多く、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎を合併している方に多い傾向があります。血液検査や皮膚検査でアレルゲンを特定することで、環境整備(ダニ対策など)に役立てることができます。

喘息に関する感染・環境因子

ライノウイルスなどによる風邪(ウイルス感染)は、喘息発作や咳喘息の発症・悪化の最も多いきっかけのひとつです。特に咳喘息は風邪をきっかけに発症するケースが多く、「風邪が長引いている」という訴えで受診される方に多く見つかります。

そのほか、タバコの煙(受動喫煙を含む)・大気汚染・職場での粉塵や化学物質への曝露なども気道の炎症を慢性化させる環境因子として知られています。

非アレルギー性の喘息

アレルギー検査で特定のアレルゲンが見つからない「非アトピー型」の喘息もあります。中高年以降に発症する場合はこのタイプが多く、アスピリンや解熱鎮痛薬(NSAIDs)の服用で悪化する「アスピリン喘息」なども知られています。服用している薬がある場合は、受診時に医師に伝えることが大切です。

喘息の検査方法

喘息の診断は、症状の経過・身体診察・検査を組み合わせて行います。「咳が長引いている」「息苦しさがある」という段階で受診していただくことで、早期に診断と治療を開始できます。

問診・身体診察

いつから・どのような状況で・どの程度の症状が出るかを詳しく確認します。夜間や明け方に症状が強まるか、特定の環境(ペットがいる場所・冷たい空気など)で悪化するか、アレルギー歴や家族歴なども重要な情報です。聴診では喘鳴の有無を確認します。

肺機能検査(スパイロメトリー)

息を吐く速さや肺活量を測定する検査です。気管支喘息では、気道が狭くなることで息を吐き出す速度(1秒量)が低下し、気管支拡張薬の吸入後に改善するという特徴的なパターンが見られます。咳喘息では肺機能が正常範囲内であることも多く、その場合は別の検査と組み合わせて診断します。

ピークフロー測定

息を最大限に吐き出したときの最大流速(ピークフロー値)を測定します。喘息では日内変動が大きくなる特徴があり、朝と夜の値を記録して変動率を確認することが診断や治療効果の評価に役立ちます。携帯用の簡易測定器で自宅でも測定できるため、経過観察にも使われます。

気道過敏性試験

気道過敏性試験は咳喘息の診断補助として有用です。気道過敏性の亢進が確認されれば咳喘息を支持する所見となりますが、症状の経過、他疾患の除外、気管支拡張薬や吸入ステロイドへの反応を含めて総合的に診断します。

呼気NO(一酸化窒素)検査

呼気NO(一酸化窒素)検査は、気道の好酸球性炎症を評価する補助検査です。喘息や咳喘息を疑う際に有用ですが、この検査単独で確定診断するものではなく、肺機能検査や症状の経過とあわせて総合的に判断します。

血液検査・アレルギー検査

血液中の好酸球数・IgE値の測定や、特定のアレルゲンに対するIgE抗体(RAST)を調べることで、アレルギーの関与や原因アレルゲンを特定する手がかりになります。アレルギー体質の評価は治療方針にも影響します。

胸部レントゲン検査

喘息そのものを直接診断する検査ではありませんが、肺炎・気胸・肺がんなど他の呼吸器疾患との鑑別のために行われます。特に咳が長引いている場合には、他の原因を除外する意味でも重要な検査です。

長引く咳の鑑別方法

長引く咳の原因は咳喘息だけではありません。胃食道逆流症(GERD)、副鼻腔炎による後鼻漏、アトピー咳嗽、ACE阻害薬の副作用、COPD、肺炎、肺がんなどでも同様の症状がみられることがあります。

咳が長く続く場合は自己判断せず、呼吸器内科・一般内科で原因を確認することが重要です。

喘息の治療の基本的な考え方

喘息の治療では、咳や息苦しさなど今出ている症状を和らげることに加えて、症状が起こりにくい状態を保つことが大切です。

治療には、気道の炎症を抑えて発作を予防する吸入薬、息苦しいときに気道を広げる薬、アレルギーや咳を起こしやすさを和らげる飲み薬など、いくつかの方法があります。どの治療が合うかは、症状の出方や頻度によって変わります。

また、薬だけでなく、ダニやホコリ、花粉、タバコの煙、風邪、季節の変わり目など、悪化のきっかけをできるだけ避けることも症状を安定させるうえで大切です。生活環境を整えることで、症状が安定しやすくなる方も少なくありません。

咳喘息でも基本的な考え方は同じで、咳が長引く原因を確認しながら、その方の症状に合わせて治療方法を選んでいきます。自己判断で市販の咳止めだけを続けるより、早めに受診して原因に合った治療を受けることが大切です。

受診の目安と当院について

以下のような症状がある場合は、呼吸器内科・一般内科への受診をおすすめします。

  • 咳が3週間以上続いている
  • 夜間や明け方に咳が強くなる
  • 息苦しさやゼーゼーとした呼吸音がある
  • 冷たい空気・運動・タバコの煙などで咳き込みやすい
  • 風邪が治ったあとも咳だけが残っている
  • 以前に喘息と診断されたことがあり、症状が再び出てきた

朝霞市・新座市・志木市・和光市など近隣にお住まいで、咳や息苦しさなどの呼吸器症状でお悩みの方は、志木新成メディカルクリニックの呼吸器内科・一般内科にご相談ください。志木駅から徒歩4分、駐車場13台完備で、平日および土曜日も診療しています。

気管支喘息・咳喘息についてよくある質問

Q
咳喘息は自然に治りますか?
A

咳喘息は自然に改善することもありますが、放置すると約30〜40%の方が典型的な気管支喘息に移行するといわれています。また、咳が長引くこと自体が気道の炎症を悪化させる悪循環につながることもあります。「そのうち治るだろう」と様子をみるよりも、早めに診断を受けて適切な治療を始める方が、喘息への移行リスクを下げることができます。

Q
喘息の吸入薬はずっと使い続けなければなりませんか?
A

症状が安定し、気道の炎症が十分にコントロールできていると判断された場合には、医師の判断のもとで薬を減量・中止できることがあります。ただし、自己判断で吸入薬をやめると炎症が再燃し、発作が起きやすくなります。症状がなくなっても気道の炎症は続いていることが多いため、必ず医師と相談しながら治療の継続・変更を判断してください。

Q
子どもの喘息と大人の喘息は違いますか?
A

基本的な病態(気道の慢性炎症と過敏性)は共通していますが、小児喘息は成長とともに症状が軽快・消失するケースが多い一方、成人発症の喘息は自然消失しにくく、長期管理が必要なことが多い傾向があります。また成人では非アレルギー型の喘息が増え、重症化しやすいケースもあります。当院では高校生以上の方を対象に診療を行っています。

Q
タバコを吸っていますが喘息に関係しますか?
A

喫煙は気道の炎症を悪化させる最大の環境因子のひとつです。喘息がある方が喫煙を続けると、治療薬(特に吸入ステロイド)の効果が出にくくなることがわかっています。また受動喫煙も気道への刺激になります。喘息の治療・管理において禁煙は非常に重要で、禁煙支援についても医師にご相談ください。

まとめ

気管支喘息と咳喘息は、どちらも気道が刺激に敏感になり、咳や息苦しさが起こりやすくなる病気です。
気管支喘息では息苦しさやゼーゼーした呼吸音が出やすく、咳喘息では乾いた咳が長く続くのが特徴です。どちらも早めに原因を確認し、その方の症状に合った治療を行うことで、日常生活への影響を抑えやすくなります。

特に、夜間や明け方の咳、風邪のあとに咳だけが長引く、冷たい空気や運動で咳き込みやすいといった症状がある場合は、喘息や咳喘息が隠れていることがあります。市販薬だけで様子をみ続けず、早めに呼吸器内科や一般内科で相談することが大切です。

「咳がなかなか治らない」「夜中や朝方に息苦しい」と感じる方は、自己判断せず、まずは医療機関で原因を確認してみましょう。

志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。朝霞市・新座市・志木市などの近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。

志木新成メディカルクリニックは、
朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場も完備。
電車でも車でも通いやすいクリニックです。

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