関節の痛みは何科?発熱の有無で見る原因と受診の目安

ひとつの関節が赤く腫れて熱を持ち、動かせないほど強く痛む。
発熱や寒気があり、意識がぼんやりする。
こうした場合は化膿性関節炎など、緊急の治療が必要な状態かもしれません。この記事を読み進めるより先に、早急に医療機関を受診してください。
「関節が痛いけれど、どの科に行けばいいのか分からない」という迷いや悩みは、非常に多くの方が抱える疑問です。使いすぎによる一時的なものもあれば、感染症や免疫の異常、加齢による変化が背景にあることもあり、関節の痛みは原因の幅がとても広い症状だからです。
そして原因によって、受診すべき診療科が変わります。整形外科なのか、内科なのか、リウマチ科なのか。判断のポイントのひとつが「発熱を伴っているかどうか」です。
この記事では、関節の痛みを「発熱あり」「発熱なし」に分けて、それぞれ考えられる原因と受診の目安を整理します。志木市・朝霞市・新座市・和光市周辺で、関節の痛みについて内科・整形外科・リウマチ科のどこに相談すべきか迷っている方の参考になれば幸いです。
志木新成メディカルクリニックは、内科・リウマチ科・整形外科の診療を行っています。
東武東上線「志木駅」から徒歩4分・駐車場13台完備。電車・お車どちらでもアクセスしやすいクリニックです。リウマチ専門医が週5日在籍しており、朝霞市・新座市・志木市など、埼玉県や都内などから患者さんが通院されています。
まず確認したい「危険なサイン」
関節の痛みは、その多くが緊急性の高いものではありません。ただし、なかには急いで治療しなければならないものが混ざっています。以下に当てはまる場合は、様子を見ず、早急に医療機関へ相談・受診してください。息苦しさや意識がもうろうとするなど全身状態が悪い場合は、救急要請も検討してください。
| 危険なサイン | 考えられる状態 |
|---|---|
| ひとつの関節が赤く腫れて熱を持ち、強く痛む | 化膿性関節炎(細菌感染)の可能性。治療が遅れると関節に障害が残ることがあるため早急な対応が必要 |
| 関節の症状に加えて、発熱・寒気・強い倦怠感がある | 感染症の全身への波及など |
| 痛みで関節をまったく動かせない | 感染・骨折・強い炎症など |
| けがの後に関節が変形している、強い腫れがある | 骨折・脱臼・靭帯損傷など |
| 関節痛に加えて、息苦しさ・意識がもうろうとする | 全身の感染症(敗血症など)の可能性 |
| 皮膚の広範囲な発疹を伴う発熱と関節痛 | 感染症・膠原病など、精査が必要な状態 |
なかでも注意したいのが化膿性関節炎です。関節の中で細菌が増殖し、短期間のうちに関節が壊されてしまうことがあります。治療が遅れると後遺症が残ることも。
「ひとつの関節だけが赤く腫れて激しく痛む」という状態は、緊急性の高いサインとして覚えておいてください。
【発熱あり】関節の痛みで考えられること
熱を伴う関節の痛みでは、感染症や免疫の異常が関わっていることが少なくありません。この場合、まず内科で全身の状態を診てもらうのが適していることが多いです。ただし、ひとつの関節だけが赤く腫れて激しく痛む場合や、けがの後に強い腫れ・変形がある場合は、整形外科や救急での評価が必要になることがあります。
ウイルス感染に伴う関節痛
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪などのウイルス感染では、熱とともに全身の関節や筋肉が痛むことがあります。感染に対する免疫反応によるもので、多くは感染が治まるとともに関節痛も引いていきます。
複数の関節や筋肉が全体的に「痛い・だるい」と感じられるのが特徴です。のどの痛み・咳・鼻水などを伴っていれば、ウイルス感染に伴う痛みの可能性が高いでしょう。一方で、ひとつの関節だけが赤く腫れて強く痛む場合は、別の原因も考える必要があります。

化膿性関節炎(細菌感染)
化膿性関節炎(細菌感染)は、冒頭でも取り上げたとおり緊急性の高い状態です。関節の中に細菌が入り込んで増え、激しい炎症を起こします。膝・股関節・肩など、通常はひとつの関節に症状が集中し、その関節が赤く腫れて熱を持ち、激しく痛みます。発熱を伴うことが多く、痛みで関節を動かせないほどになります。
ここで気をつけたいのが、高齢の方、糖尿病がある方、免疫を抑える薬を使用している方、関節リウマチなど慢性の関節疾患がある方です。こうした方では発熱がはっきりしないまま感染性関節炎が進んでいることがあります。
急にひとつの関節が強く腫れて痛む場合は、熱が高くなくても早めに受診してください。
痛風・偽痛風
痛風・偽痛風は、尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶が関節にたまり、急性の激しい炎症を起こす病気です。足の親指の付け根、足首、膝などが突然激しく痛み、赤く腫れます。熱が出ることもあります。
痛風は「風が吹いても痛い」と言われるほどの強い痛みで、多くは夜間から明け方にかけて突然始まります。健診で尿酸値が高いと言われたことがあれば、痛風を考える手がかりになるでしょう。ただし痛風発作と化膿性関節炎は見た目が似ていることがあり、区別には検査が必要です。
膠原病・自己免疫疾患
全身性エリテマトーデス(SLE)、成人スチル病、血管炎といった膠原病では、原因のはっきりしない発熱(不明熱)と関節痛が同時に現れることがあります。皮膚の発疹、繰り返す口内炎、強い倦怠感、体重減少などを伴う場合も。
「熱が続いているのに風邪の症状はない」「いくつも医療機関を回ったのに原因が分からない」。こうした状況では、膠原病の可能性を考えてリウマチ科での評価が必要になることがあります。
関節リウマチ(微熱を伴うことがある)
関節リウマチでも37度前後の微熱が出ることがあります。高熱になることは多くありませんが、複数の関節が左右対称に腫れて痛み、朝のこわばりが続くようなら、関節リウマチを疑う根拠になります。
【発熱なし】関節の痛みで考えられること
熱を伴わない関節の痛みでは、加齢による変化、使いすぎ、外傷、神経由来の痛み、免疫の異常などが考えられます。ただし膠原病やリウマチ性疾患のなかには、発熱が目立たないものも、微熱を伴うものもあります。
変形性関節症
年齢とともに、あるいは関節への負担が積み重なることで軟骨がすり減り、関節が変形して痛みが出る病気です。膝・股関節・手指・脊椎などに多く見られます。
典型的なのは、動き始めに痛みが強く、動いているうちに軽くなるという痛み方。階段の上り下りや立ち上がりの動作でつらさを感じやすく、膝に水がたまることもあります。中高年以降に多く、症状は年単位でゆっくり進んでいきます。
関節リウマチ
関節リウマチは、免疫の異常が原因で、関節に慢性的な炎症が続く病気です。次のような特徴があります。
| 関節リウマチを疑う特徴 |
|---|
| 手指・手首など、複数の関節が左右対称に腫れて痛む |
| 朝起きたときのこわばりが30分以上続く |
| 安静にしていても痛む(動かすと楽になることもある) |
| 症状が数週間以上続いている |
| 倦怠感や微熱を伴うことがある |
関節リウマチは、早く治療を始めるほど関節の破壊を抑えられ、寛解を目標にできる病気です。ただし初期はレントゲンに異常が写らないことも多いため、血液検査(抗CCP抗体・リウマチ因子など)や関節超音波検査による評価が重要になります。志木新成メディカルクリニックでは、リウマチ専門医が週5日在籍しており、朝霞市・新座市・志木市など、埼玉県や都内などから患者さんが通院されています。
腱鞘炎・使いすぎによる痛み
手首や指の使いすぎによる腱鞘炎、スポーツによる関節周囲の炎症も、関節の痛みとして自覚されます。特定の動作をすると痛みが出る、片側だけに症状がある、といった点が手がかりです。
五十肩(肩関節周囲炎)
肩関節周囲炎は、通称五十肩と呼ばれ、40〜60代に多く、肩関節の周囲に炎症が起きて痛みと動きの制限が生じます。腕が上がらない、夜中に痛みで目が覚める。こうした症状が典型的です。
神経由来の痛み
「関節が痛い」と感じていても、実は関節そのものではなく神経が原因ということがあります。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では、腰から足にかけて痛みやしびれが広がり、股関節や膝の痛みとして感じられることも。頚椎に問題があれば、肩や腕の痛み・しびれとして現れます。
リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症は、50歳以上に多く、肩・腰・太ももなど体幹に近い部分に、こわばりと痛みが急に出現します。朝に症状が強く、腕を上げる・立ち上がるといった動作がつらくなります。発熱が目立たないこともありますが、微熱や倦怠感、体重減少を伴うこともあります。関節リウマチとは異なる病気で、治療法も異なるため、専門的な評価が必要です。
症状から見る受診の目安
どの診療科に行けばよいか迷ったときの目安をまとめます。
| 症状の特徴 | 受診の目安 |
|---|---|
| ひとつの関節が赤く腫れて激痛、動かせない | 早急に受診(化膿性関節炎の可能性。熱の有無を問わない) |
| 発熱・のどの痛み・咳などがあり、全身の関節がだるく痛む | 内科 |
| 原因不明の発熱が続き、関節痛や皮疹を伴う | 内科・リウマチ科 |
| 足の親指の付け根などが突然激しく腫れて痛む | 内科・整形外科(痛風の可能性) |
| 手指・手首が左右対称に腫れ、朝のこわばりが続く | リウマチ科 |
| 膝や股関節が動き始めに痛む、階段がつらい | 整形外科 |
| 転倒・けがの後から痛む、腫れている | 整形外科 |
| 腰や首から手足にかけて痛み・しびれがある | 整形外科 |
| 整形外科で「異常なし」と言われたが、関節の腫れ・朝のこわばり・複数関節の痛みが続く | リウマチ科 |
最後の項目には特に触れておきたいと思います。関節リウマチや膠原病は、初期だとレントゲンなどの画像検査で異常が確認できないことが珍しくありません。画像で問題なしと言われた後も、関節の腫れやこわばり、複数の関節の痛みが続くようなら、血液検査を含めた別の角度からの評価が必要になることがあります。
志木新成メディカルクリニックで相談できる関節の痛み
ここまで見てきたように、関節の痛みは、発熱を伴う感染症や内科疾患、関節リウマチ・膠原病、変形性関節症や外傷まで、原因が幅広い症状です。志木新成メディカルクリニックでは、一般内科・整形外科・リウマチ膠原病科を設けており、症状の内容に応じて必要な検査や診療科をご案内しています。
発熱・咳・のどの痛みなどを伴う全身の関節痛、手指・手首の腫れや朝のこわばり、膝・股関節・肩など特定の関節の痛み、転倒やけがの後の痛み。どの科に相談すべきか迷う場合もご相談ください。
受診までの間、自宅でできること
受診までの間、症状を悪化させないためにできることをご紹介します。ただしこれらは診断や治療の代わりにはなりません。症状が続く場合や悪化する場合は、必ず医療機関を受診してください。
関節リウマチのこわばりや慢性的な痛みには温熱が有効なことが多いですが、「強い赤みや腫れ(急性炎症)」がある場合は温めると悪化することがあります。赤く腫れているときや熱感があるときは温めず、冷やすか安静にしてください。
ただし、感染が疑われる状態(ひとつの関節の急な強い腫れと痛み)では自己判断で温めず、早急に受診してください。
痛みが強い時期は、無理に動かしたり負担をかけたりしないこと。とはいえ、痛みが落ち着いてきたら、できる範囲で体を動かすことが関節の機能を保つことにつながります。どの程度動かしてよいかは原因によって変わるので、受診時に確認しましょう。
受診の際は、いつから・どの関節が・どのように痛むのか、発熱の有無、痛みが強くなる時間帯や動作、これまでにかかった病気や服用中の薬を整理しておくと診察がスムーズです。お薬手帳や他院での検査結果があればご持参ください。
関節の痛みについてよくある質問
原因や状態によって変わります。関節が赤く腫れて熱を持っている急性の炎症なら、冷やすことで痛みが和らぐことが多いです。一方、こわばりや慢性的な痛みには、温めて血流を改善するほうが楽になることがあります。ただし感染が疑われる場合(ひとつの関節の急な強い腫れと痛み)は自己判断で温めず、早急に受診してください。判断に迷う場合も受診時にご相談ください。
一時的な使用であれば、多くの場合は問題ありません。ただ、痛みが数週間以上続いているのに市販薬で抑え続けていると、原因の発見が遅れてしまう可能性があります。消炎鎮痛薬(NSAIDs)には胃腸障害や腎機能への影響が出ることもあり、持病のある方や高齢の方は特に注意が必要です。痛みが続く場合は、原因を確認するために受診してください。
熱を伴う関節痛は感染症や膠原病が関わっていることが多いため、内科での評価が適しているケースが多いです。ただしひとつの関節だけが赤く腫れて激しく痛む場合は化膿性関節炎の可能性があり、緊急の対応が必要になります。けがの後の腫れや変形がある場合は整形外科での評価が必要です。
志木新成メディカルクリニックでは、リウマチ専門医が一般内科も合わせて診療を行っている場合もありますので、迷うようであれば、リウマチ専門医が一般内科の診療を行っているときに予約をしていただき、全身の状態を診たうえで、必要に応じて適切な診療科につなぐことができます。なお、発熱を伴う場合は、来院前にお電話などで受診方法をご確認ください。詳しくは、受付時間・担当医表をご確認ください。
複数の関節が痛む原因はさまざまです。ウイルス感染に伴う一時的な関節痛、関節リウマチ、膠原病、リウマチ性多発筋痛症、変形性関節症など、可能性は幅広くあります。関節リウマチを疑う手がかりは、手指・手首など小さな関節が左右対称に腫れること、朝のこわばりが30分以上続くこと、症状が数週間以上続いていること。とはいえ症状だけで判断するのは難しく、血液検査や画像検査を含めた評価が必要です。
年齢にかかわらず、関節の腫れ・痛みが数週間続く場合や、発熱を伴う場合は受診をおすすめします。若い方が関節リウマチや膠原病を発症することもあるからです。なお、当院では高校生以上の方を対象に診療を行っています。
まとめ
関節の痛みは、原因によって受診すべき診療科が変わります。熱を伴うなら感染症や膠原病の可能性を考えて内科。熱がなく特定の関節に症状が限られるなら整形外科。複数の関節が左右対称に腫れて朝のこわばりが続くならリウマチ科。おおまかにはこう整理できます。
ただし、これらはあくまで目安です。実際には症状が重なり合っていたり、想定と違う原因が背景にあったりすることも珍しくありません。そして「どの科に行けばいいか分からない」という理由で受診をためらい、症状が長引いてしまう方も少なくないのです。
関節の痛みが2週間以上続いている、関節が腫れている、朝のこわばりがある、発熱を伴う——こうした場合は、自己判断で様子を見続けず、まず医療機関で評価を受けることをおすすめします。
なお、ひとつの関節が赤く腫れて激しく痛む、発熱や寒気を伴う、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、予約日を待たず、早急に医療機関へご相談ください。
志木新成メディカルクリニックには、一般内科・整形外科・リウマチ膠原病科があり、それぞれの専門医が診療を行っています。関節の痛みは原因の幅が広く、受診してみて初めて「実は別の科の領域だった」と分かることも多い症状です。複数の診療科を院内に備えているため、「どの科に行けばよいか分からない」という状態でもご相談いただけます。
志木新成メディカルクリニックは、朝霞市にあり、東武東上線「志木駅」から徒歩4分、駐車場13台完備。
新座市・朝霞市・志木市・和光市など近隣からだけでなく、電車でも車でも通いやすいクリニックです。
リウマチ専門医による診療を週5日を行っています。

